1、祈りは人間の特徴で、あらゆる宗教に共通するものです。定義は種々ありますが「神との対話」がもっとも一般的なものでしょう。
2、「対話としての祈り」は人間と神との間に「話すことと」と「聴くこと」の二面性があります。一方では人間が神に語りかけ、他方では神の語りかけに人間が耳を傾けることです。
3、「神への語りかけ」としての祈りは4つの要素から成り立っています。
①懇願の祈り(お願い)
多くの場合、自分の願いが聞き入れられるように祈ります。
これはどの宗教にも共通する本質的要素です。
②感謝の祈り(ありがとう)
日常生活でいただく多くの恵みに感謝する。
③賛美の祈り(ほめたたえる)
真なるもの、善なるもの、美なるものに触れた時に湧き出る感動で神を賛美する。
④謝罪の祈り(ゆるしを願う)
過ちや欠点を認め、ゆるしを願うことは素晴らしいことです。
こうして神の慈しみとゆるしを知り、未来への希望に繋がります。
真なるもの、善なるもの、美なるものに触れた時に湧き出る感動で神を賛美する。
④謝罪の祈り(ゆるしを願う)
過ちや欠点を認め、ゆるしを願うことは素晴らしいことです。
こうして神の慈しみとゆるしを知り、未来への希望に繋がります。
4、「神の呼びかけ」に耳を傾けることは祈りの大切な部分です。静かな心で神に向かい、神のみ心を探ることはとても大切です。過去の出来事や辛い経験の中に神の働きを感じることができます。心を揺さぶった出来事や失意の中にも神の慈しみとゆるしを感知します。このような祈りで、これからの道を発見し、人生を意義深く生きるようになります。
5、「第2バチカン公会議」で発布された『教会憲章』は「聖母マリアを最初で模範的な信仰者であった」と称揚しています。私たちマリアニストにとって聖母マリアは信仰者の模範です。「マリアはこれらのことを心に納めていた」と福音書は記しています。マリアは出来事を熟考し、常に神のみ旨を探し、そのみ旨が明らかになるまで待ちました。聖母マリアほどキリストの贖いに参与した者はいません。彼女は神の計画に全身全霊を委ねました。私たちマリアニストも聖母マリアのような信仰を持たなければなりません。
6、最後にマリアニストの固有な祈りである『3時の祈り』と『マリアへの奉献の祈り』に触れておきましょう。マリアニスト家族では創立の時点からこの祈りを唱え、聖母マリアへの奉献を新たにし、相互の結束を固めていました。私たちもこれらの祈りによって聖母マリアへの奉献を新たにし、相互の結束を固めることを約束します。
マリアへの奉献の祈り
私たちの紙である主よ、あなたは、全ての人を救い、ご自分のもとに導くために、おとめマリアから生まれ人となられたおん子をお遣わしになりました。マリアによって、そのおん子のみ姿に形作られていくわたしたちを、母マリアに対するキリストの愛にあずかる者とならせてください。
あなたはマリアをおん子の秘儀にお参与させ、新しいエワ、生きる者すべての母とされました。わたしたちが、母マリアと交わした契約を堅固なものとしてください。わたしたちの献身が、マリアの母としての愛をこの世に広め、あなたのおん子キリストの身体である教会を成長させるものとなりますように。
私たちの主キリストによって。アーメン。
3時の祈り
主キリスト、わたしたちは今、あなたの母とあなたが愛されただしと共に、みもとに集いました。
あなたのご逝去の原因となったわたしたちの罪をお許しください。この厳かな救いの時に、あなたはわたしたちを心にかけ、マリアを母としてお与えくださいました。心から感謝いたしおます。
母マリア、あなたの ご保護にすべてを委ねるわたしたちを、聖霊の働きに素直な者にならせてください。
聖ヨハネ、わたしたちの生活の中にマリアを迎え、その使命を果たすために、惜しむことなく献身させてください。
罪の汚れのないおとめマリアによって、父と子と聖霊が至るところでたたえられますように。アーメン。