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マリア会 -男子修道会-
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シャミナード修道院
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シャミナード神父とコングレガシオン(聖母青年会)

1 スペインのサラゴサで3年間、亡命生活を過ごしたシャミナード神父は、1800年秋にボルドーに戻り、以前から指導していた青年のグループを再結集させ、12月8日には「コングレガシオン(聖母会)」を結成しました。

 コングレガシオンとは、本来“団体”とか“集会”を意味しますが、シャミナード神父はこれを「共同体で生きるキリスト者の兄弟姉妹としての集い」という意味で用いました。現在私たちが「信徒マリアニスト共同体」(MLC)と呼ぶものに相当します。

2 シャミナード神父がコングレガシオンの発展のために心血を注いだ理由は、メンバーの信仰を深め、養成するためでした。

 ①革命の結果、フランスでは伝統的な教会制度が崩壊し、宗教に対する無知と無関心が蔓延していました。こうした状況下では信仰の実践はおろか、非キリスト教的な雰囲気が社会を支配していました。カトリック教会への忠誠と祖国に信仰を取り戻すため、シャミナード神父は生命の危険も顧みず司祭職を遂行しました。

 ②教会再建のためには、従来の教会組織に戻るのではなく「新しいぶどう酒は新しい皮袋に(マタイ9/17)入れる必要があること、つまり、新しい時代には新しい制度や新しい福音方法が求められると気付いたのでした。

 ③「福音に生かされたダイナミックな共同体を形成すること」、これこそが「柱の聖母」の巡礼所で受けた霊示でした。エルサレム初代共同体がユダヤ社会や周囲に大きなインパクトを与えたように、シャミナード神父もコングレガシオンの証しを通して「聖なる人々の姿」に成長することを期待したのでした。
 
 ④コングレガシオンは「福音と福音実践の証人となり、役割を担い続ける共同体」に成長することを目指します。つまりシャミナード神父は、教会の中で信徒が占める積極的な役割を強調しました。第2バチカン公会議(1962-1965)が提唱した「信徒使徒職」を予見した信徒による宣教共同体でした。
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